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プレシャスブルー
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海に関わる様々な事をスタッフ全員で綴って参ります。
あくまでも主観で、しかし詩的!?に、そしてステキに…

23.02.07(火)
イタリアの器材ブランド マレス のディーラーミーティングに参加してきました。
記)LEO

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2023年の最新器材で気になったものをご紹介いたします。

まずは、なんといってもこちら
ダイブコンピューターSIRIUS(シリウス)
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先週くらいからInstaやFacebookに出ていましたが、ウォッチ型のフルカラーダイブコンピューターです。
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MIP(メモリ・イン・ピクセル)ディスプレイを採用しています。メモリー性液晶というやつで、通常の液晶では、文字を表示するために常に電力を消費しますが、このタイプのディスプレイは何もせずとも表示状態がそのまま残り、表示が変わる時だけ電気を使うので、電池が長持ちになるという特徴を持っています。また、反射型ディスプレイなので、バックライトがなくても正面から光が当たると良く見えます。バックライトもついていますが、日中の明るい陽射しでも見やすいです。

非接触充電式で充電パッドが付属します。最近のiphone等、スマホの非接触充電規格と同じなので、充電器が共用できます。フル充電で30時間分dive分、時計モードで10日間使えます。完全に電源を落しておくこともできます。
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そして軽い!画面のサイズはマトリクスより大きく、重量は軽い感じ。
本体は、Ixef® PARA(ポリアリールアミド)というガラス繊維を多く含む樹脂でできていて、強靭にして軽量。
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リストストラップは簡単に取り外しができて、カラーストラップもリリース予定。

女性の腕に着けるとこんなです。やっぱりちょっと大きめですが、まあギリ許容範囲かな。
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ジーニアスに搭載されていた体調等様々な身体的要因を設定してより安全に潜るためのグラディエントファクターもサポートし、ナイトロックスはもちろんトライミックスにも対応してますので、テクニカルでも使えます。
潜水中の表示モードもいろいろ多彩で、ダイブプロファイルや組織飽和度のグラフも表示できたりします。
トランスミッターもつながるので残圧もOKです。
Bluetoothでスマホともつながり、もちろんコンパスもついています。
安全に潜るためのたくさんの機能が搭載され、GPSやスマートウォッチ機能こそありませんが、ダイコンとして必要な機能はすべて網羅されて、見やすく使いやすいダイコンに仕上がっています。

XR-REC TRIM
モノブラダーのシングルバックマウントセット
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バックマウントなのに、ショルダーバックルがついていて、長さ調節ができちゃう。
通常、バックマウントは肩からウエストまで一本のストラップをぐるーっと通すので、なかなかサイズ合わせがたいへんだったけど、これなららくちん。

ウエストストラップのスロットはこんな感じに曲がっていて、これでトリグライダー(固定用金具)をつけなくても、ストラップが固定できてしまう。最適なトリム状態を作るためにウエストストラップの位置が調整できるようになっていて、がっつりテクニカルまではいかないけど、一般的なレジャーの「もう一歩先へ」というXR(Extended Range)の思想を具現化したBCDな感じ。
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(ふつうはまっすぐで、固定のための金具をストラップ側に付ける)
そして、なんてったって軽い! 2.8Kgしかないので、リゾート遠征用にもいいかも。

その他、
3200ルーメンのイオス32LRZ
とか
レンチやスパナドライバーなんかが一体化した、使い勝手はさておき、ちょっと欲しくなっちゃうスマーティ ミニ マルチツール
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などが気になりました。

そしてこちらは、昨年リリースのレギュレータ 62X SXS。
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SXSはOct.MVの後継モデルでしたが、性能が上がったので2ndステージとして62Xと組み合わせてマレス最軽量のレギュレータセットになりました。
2ndのSXSは156gしかなくて、私のEPICの半分の重量。1stの62Xは、前モデル52Xと比べて10%軽く30%小さくなってます。電車ダイバー、リゾートダイバーに好適ですね。

こちらも昨年リリースのガーディアン エルゴトリム BCD(女子用はグレース)。
ちょっと長めのパワーインフレーターホースを後ろ向きに取り付けてBCDのポケット部に固定すると…
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お手元吸排気ができちゃう。
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前向きに取り付ければ従来取りのインフレーターとしても使えます。
ちょっと画期的!
お手元吸排気は使い慣れるととても便利。

こんなカスタマイズができちゃうカラーキットも。
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で、
2/28までの期間限定先行予約スペシャル特価キャンーペン受付中です。
ここにご紹介した最新器材なんかもあったりしますので、お問い合わせください。

3年ぶりの現地開催。
オンラインも便利だけど、やっぱり現物を手にとって見られることと、直接いろいろなお話しができるのはいいですね。
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今シーズンはコロナもすっかりおさまって、また以前のように皆さんと潜れるといいなぁと、切に思ったのでした…


2023/02/07(火) 23:23 | コメント:0 | トラックバック:0 |
GULLブランドでおなじみの国内ダイビング器材メーカー「キヌガワ」のディーラーミーティング2020に行ってきました。

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今年は南国の海の中にある色のイメージだそうで、コーラルピンクのラバー素材フレームが目を引きます。
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このマスクのフレームは、光の加減でいろんな色に見える多色系メタリック
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ラバーフレームもこれまでとは手触りの異なるものもあって、より多くのバリエーションが並びます。

そしてこちら、なんとチタンフレームのVADERベイダー
うつくしぃ~圧倒的な存在感
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MANTISマンティスLVとそれぞれ9台のみ生産予定の超ウルトラプレミアムモデル
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来年はこんな感じのセレクションガイドが用意されるようです。
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フィンは、
小笠原の若手ガイドさん達と一緒に開発された、おがMEW(OGASAWARA MEW)
ウメイロ的なボニンブルーに黄色のアクセント+イルカのロゴ

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リブの硬度を上げて小笠原の流れやドルフィンスイムに対応する瞬発力を加えたチューニングだそうですよ。
これはねぇ、きっとちょうどいい感じなんだと思うんだなぁ。ミューを使っていて、もうちょっとしっかり蹴りごたえが欲しいけど、ハードミューやワープほどでなくてもいいのになぁっていう人には、いいんだろうなぁ。リブが硬くなると蹴り味がぐっとしっかりしてきて、ブレードの硬度はそのままだからしっかりしなって水をつかんで送り出せそう。期待のフィンですね。

ミューサイファに、こちらもリブの硬度を上げて、蹴りごたえをプラスしたハードタイプが追加されます。

そして、Gシリーズフィンにオープンヒール(ストラップ)モデルがリリースされます。
その名もGT
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ジェットホールを有し、ややワイド、しっかりしなる・・・そして、この写真しか公開されず。
GTとは、ロウニンアジ(Giant Trevally)?か、あるいは、Gran Turismoか?いずれにしても、この資料からは骨太の硬派なイメージ。鋭意開発中とのことで、来年の夏ごろにリリース予定だそうです。
フィンヲタクの私LEOとしては、ワクワクせずにはいられませんな。たのしみ~!

フリーダイビング用の新ブランド「GULL SKIN」
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限定カラーはジンベエザメイメージ
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グローブとブーツにもジンベエ柄が選べます
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ウォータープルーフバッグは、新たにタウンユースモデルがリリースされます
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キヌガワ本社は駒形にあるのです
厩橋からスカイツリーとうんこビルが良く見えます
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新製品、新色、新たなチャレンジ

来年もいろいろ楽しみですよ


2019/12/04(水) 22:02 | コメント:0 | トラックバック:0 |
今年もイタリアの器材ブランドMARES(マレス)のディーラーミーティング2020に行って来ました。
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今年のディーラーミーティングでは、開発責任者のセルジオ アンジェリーニさんからお話しがうかがえました。(右側のおじさんです)
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昨年リリースされた最強のダイコンGENIUSに採用された最新アルゴリズムに至るまでの開発秘話と詳細な機能の紹介だったり、
マレスの新バイパスチューブの秘密とか、
マレスのレギュレータの優位性をきっちりエビデンスを示しながら教えてくれました。
こりゃもう器材ヲタクの私にはたまらなく楽しい時間でした。
詳しく知りたい方は、是非聞いてください。長くなりますけどね
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そして、来年リリースされる最新レギュレータは、世界に先駆けて日本だけで販売が開始される abyss 62x 
特筆すべきは、62x ファーストステージの小ささと軽さ
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そしてこの1stステージは、内部パーツは定番の52xと共通で、性能を全く落とさず小型軽量化(-47g)し、さらに全LPポートナチュラルDFC(吸気時の中圧低下を最小限に抑える仕組み)だったりします。

私が愛用する82xと比べるとこんなに小さい・・・
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2ndは、FUSIONをベースにツインパワーを外して吸い始め抵抗を調整するノブがついた新型アビス ADJ(上)と、軽量のデュアル ADJ(下)。
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デュアル ADJ 62xは、1st+2ndの重量が825g、ホースを含めても955gしかありません。これは、私の82x 1stステージ単体(964g)よりも軽いです!!!
カーボン終了以来、待望の軽量コンパクトモデルですね。

11/28までの期間限定先行予約スペシャル特価キャンーペン中です。
ドラゴン/カイラBCDと組み合わせた重器材セットや、その他限定激安器材もいろいろありますので、お問い合わせください。


こちらは、メッシュバッグが丸ごと入っちゃう防水バッグ
車に入れておくと、これだけで濡れ器材も運べますが、肩ベルト(取り外し可)で背負えちゃうので電車ダイバーにもいいかもしれません。
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昨年数量限定だった取り回しの良いラバーフィンのパワープラナブルーバトルがレギュラー品になりました。
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充電バッテリーで温まっちゃうアクティブヒーティングベストに、パンツが加わりました。これならドライスーツの下は薄着でも行けちゃいます。膝と腰が温まります。
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こちらも私が愛用するクルーズジャーニーがモデルチェンジ
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多彩なポケットはさらに増えて、ちょっと大きくなって小旅行にぴったり。

ということで、来年も楽しみなマレスなのでした。


でもって、帰りは例によってちょこっとミーティング
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これから海の中でよく見かけるようになるマトウダイ(干物)
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海の中ではよく目立つ「的」は、・・・ちょっとわかりませんなぁ。

北海道産ホンモノのシシャモ♂
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格別に味が濃い。うまーーーーー!
本物は断然♂がうまいんですよ

謎の「金魚ハイボール」
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大葉と金魚に見立てた唐辛子なんだけど、大葉がヒイラギ的なので、クリスマスっぽいかな。

おいしゅうございました。

記)LEO


2019/11/19(火) 23:17 | コメント:0 | トラックバック:0 |
期間限定
フレクササーモ(セミドライスーツ)超特価&ゴールドスキンプレゼントキャンペーン

イタリアのトップブランドMARESのセミドライスーツ
[フレクサ サーモ]
が、ただいまキャンペーン価格で激安です。さらに、今だけ、2mmインナーベスト[ゴールドスキン]がおまけでついてきちゃいます!
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フレクササーモは、6.5mmセミドライスーツ。
ロクハンなのにもちもちしたスーパストレッチ素材で動きやすく、背中の完全防水ファスナと首、手首、足首は折り返しグライドスキンで、ほとんど水が入らない構造になっており、とってもあたたかいです。黒とグレーのシックなデザインです。

TIZIPの防水ファスナ
樹脂製で開閉滑らか
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腕も足も首も2重構造のグライドスキン
折り返せばドライスーツと同じく水が入ってきません
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これでばっちり水が入ってきません。

標準装備として
右太ももにファスナーポケットがついていて、
3mmフード も付属します。
シグナルフロートと予備のマスクをしまうとこんな感じ。
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付属のフードも単なるおまけではありません。
頭頂部と後頭部にエア抜きの穴があります(写真左)が、裏返すと当て生地があって、穴の部分(写真右:表地のピンクの点の位置に穴があります)が直接頭に当たりません。溜まったエアだけが抜けていき、冷たい水が直接頭に当たらないようになっています。
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耳も同じ構造になっています
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内側の首や顔の周りなど肌に触れるところは、銀色のグライドスキンになっており、肌にぴったりついて水が入らないようになっています。
とてもよくできたフードです。

今回のキャンペーンでついてくるゴールドスキンベストは、保温性のあるゴールドスキンコーティングされた裏地の2mmノースリーブインナーです。この組み合わせでかなりの水温まで快適に潜ることができちゃいます。
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ドライスーツは高くて手が出ない・・・
ドライスーツはどうも苦手で・・・
という方にはうってつけのセミドライです。

フレクサ サーモは、既成サイズなので
、これだけのゴージャスな仕様なのにけっこうお安くて、ハイコストパフォーマンスのスーツですが、今ならさらにお買い得!
プレブル価格は、お問い合わせください。

10月末までの期間限定キャンペーンです。
しかし、メーカー在庫がなくなり次第終了になりますので、ご検討中の方は、お急ぎください。

増税前のラストチャンスです。

サイズが合えば超お買い得!
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2019/09/01(日) 20:25 | コメント:0 | トラックバック:0 |
TOVATEC から新しいLEDライトがリリーズされましたのでご案内いたします。

まずは、私、LEOも愛用しておりますFUSIONシリーズがモデルチェンジになりました。

照射角が自由に変えられるズーム機能はもちろん、サイズはそのままで、全モデル光量アップと、スイッチがスライド式からプッシュボタンに代わって電池残量インジケーターがつきました。
1000 → 1500ルーメン
530 → 1050ルーメン
260 → 400ルーメン

FUSION 1500 (1500ルーメン) こちらは旧1000と同じサイズで光量1.5倍
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全モデル、専用ケースが付属します。付属品の構成は従来通り、乾電池が使える電池アダプタ、充電用USBケーブル、充電池フォルダ(=スマホ充電器でリチウムイオン電池を充電するための電池フォルダ)、予備のOリング。

3段階の光量切り替えや点滅機能等、基本仕様は従来通りで、価格もほぼそのままです。これはかなりお買い得です。
FUSIONシリーズのズームは、照射角12~100°で、カメラあるいはビデオライトとしても使い勝手のよい仕様になっています。
ズームがついていてもワイド側が40°程度と撮影用としては狭すぎて使い物にならない中途半端なライトも多々ありますが、こちらはしっかり広がって、実用的な多用途ズームライトといえます。
そして、なんといっても便利なのは、今回のモデルチェンジで電源ボタンの周りが緑、黄色、赤に光って電池残量がわかるようになりました。私の旧モデルFUSION 1000は、電池容量は十分すぎるくらいですが、いつ電池が終わるかがわからなくて電池交換のタイミングが読めませんでした。しかし、今度は安心です。

詳細仕様はこちら

中でもおすすめは、
メインライトとしても使える十分な光量と、女性の手でも持ちやすい細身の FUSION 1020 (\16,800)
十分な明るさで、ポケットに入れておいていつでも気軽に使いやすい FUSION 400 (\12,800)
 です。
いずれも、同クラスのLEDライトとしてはかなり価格も抑えめでお買い得です。
*プレブル価格はお問合せください。

また、TOVATECは、安いだけでなく、水没等のトラブルが少ない高信頼性ライトである点も重要なおすすめポイントです。


続いては、少し前にリリースされましたマルチ光源の高性能ビデオライト GALAXY Ⅱ (\45,800)です。
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こちらは、ズームではありませんが、
ワイド、スポット、赤色光、UV光、ストロボ、SOSに対応し、光の種類を切り替えて使えるマルチ光源のライトです。
特筆すべきは、より鮮やかな色を引き出す高彩色光源(プレミアムカラー)も内蔵されています。
RGBLUE等の高級LEDライトにしかなかったプレミアムカラーが、こんなに低価格で、しかも、切り替えで使えちゃうとは!!!
さらに、超高輝度3000ルーメンでも2時間も使えてしまうっ!
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こちらも、電池残量インジケーター付き。
左のボタン長押しでONして、左ボタンを押すたびに、光の種類が切り替わります。右のボタンは光量切り替え。

YSアダプターやボールマウントも付属して、専用ケースに入ってきます。もちろん、バッテリーパック、充電ケーブルや替えのOリングなども付属します。
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これはかなりお買い得。撮影用ライトとしては、抜群のコストパフォーマンスです。
*プレブル価格はお問合せください。

詳細仕様はこちら

それから、もう一つ。ちょっと変わり種のカメラ付きライト MERA(\43,800)
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こちらは、1000ルーメンのライトにカメラが内蔵されていて、ちょこっと気軽に写真やビデオが撮影できちゃいます。
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フルHDで案外きれいな動画も撮れます。
PR動画はこちらから→TOVATEC MERA
カメラやライトやいろいろを持ちたくなくて、手軽にちょこっとという方には、うってつけかもしれません。
岩の間や穴の中にいる生物など、普通のカメラが入らないようなところの撮影にも使えそうです。

詳しくはお問い合わせください。

間もなく FUSION 1050 が入荷いたします。試してみたい方は、海にきて~!


2019/05/12(日) 00:19 | コメント:0 | トラックバック:0 |
イタリアの器材ブランドMARESからリリースされた最新にして最強のレギュレータ
EPIC 82Xを試してきましたので、詳細レポートとファーストインプレッションを!
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まずは、このレギュレータに搭載されている特徴的な機能を解説します。

はじめに、2ndステージのEPICから。
EPICセカンドステージは前フラッグシップモデルのFUSIONをベースに改良されたモデルです。

このモデルから初めて採用されたのが、アジャスタブル・ブリージング・コンフォートという名前がついた調整ノブです。
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これは、吸い始めの軽さを決めるノブで、どんなレギュレータも吸い始めて2nd内の圧力が設定値まで下がると、中圧ホースからエアが入り始めるようになっています。この時の圧力をクラッキング圧といいますが、このクラッキング圧をある程度の範囲でユーザーが調整することができるようにしたものです。ノブを矢印(+)側に回しておくと、わずかに吸っただけですぅーっとエアが入ってきます。最大にすると非常に軽い吸い出しで、とても快適です。
クラッキング圧が低すぎると、くわえていない時にちょっとした振動や少し上を向けたりしただけでフリーフローしますので、各社各レギュレータごとに規定の調整値が決まっていて、やたらに低くすることはできません。

クラッキング圧を調整するノブは、他社製のレギュレータには結構昔から付いているものもありましたが、これは決してエアーの流量を増やすものではなく、あくまでも吸い始めの圧力を変えるものです。マレスのレギュレーターには、次に解説するVAD(≒バイパスチューブ)という仕組みがあって十分に軽い呼吸感でしたので、従来機には調整ノブは付いていませんでした。
というわけで、長らく、マレスとしてはこの調節ノブは不要であるという考え方でしたが、ここへきて搭載とはちょっと驚きでした。
ところが、試してみると、一番軽い状態に設定して、わずかに吸い始めるとすーっとエアが入ってきて、いったんエアーが入り始めればバイパスチューブを介してどんどんエアーが入ってくるので、非常に軽い呼吸感、全体の呼吸抵抗がぐっと小さくなった印象です。逆に閉める方向にしてみると、まあ通常の呼吸感といった感じで、特に違和感はありません。空気がいったん入り始めてしまえば同じですが、吸いはじめのフィーリングは確かに変わります。ハイエンド機としては、このようなお好み調整機能があってもいいですね。

次に、FUSIONから採用されているツインパワーシステム(VAD+)
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こちらは、maresのレギュレータの最大の特徴ともいえるバイパスチューブへの開口部を大きくして、実質的にエアの流量を増加させる仕組みです。動画をご覧いただくのがわかりやすいのでこちらを→MARES VAD+
中圧ホースの付け根をくるっとひねると、カチッと小気味よい音がしてバイパスチューブへ開く穴が大きな方に切り替わります。とてもシンプルな機構なので高信頼性で、そして確実に効力があります。

VAD(Voltex Assisted Design)とは、通常の2ndステージでは、吸い始めると中圧ホースにつながるバルブが開いてそこからエアが流れ込む構造ですが、MARESの2ndステージは、中圧ホースのバルブが開き始めると、バイパスチューブから近道を通って口元にエアーが流れてきて渦を巻きながら口の中に入ってきます。十分な量のエアが一気に口の中に広がって、とても軽い吸い心地になる仕組みです。
こちらもFUSIONからの改良ですがバイパスチューブが進化して新たな形状になっています。
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並べてみると一目瞭然。従来の2ndステージは、バイパスチューブがマウスピースの付け根にほぼ垂直につながっているのに対して、EPICでは口の方向に曲がってつながっていて、接合範囲が広くなっています。
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マウスピースを外して、口の方からバイパスチューブの開口部を見たところ。従来機よりも少し広くなってこちら(口の方)を向いています。これで、ちょうどいい按配に空気の渦ができてお口に広がる感覚が作り出されているようです。
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ピボッティング・パージ・ボタン
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パージボタンは、下側に軸があって上側に押し込むタイプ。これもFUSIONと同じ構造で、INSTINCTから採用された方式です。どこからでも押しやすい幅広のパージボタンでありながら、正面から当たる強い水流を上下の穴から逃がして激流でもパージボタンが押されにくい構造になっています。

続いて1stステージの82X
まずは、これまでダイアフラム式の1stステージではなかった、スイベル式中圧ポートです。
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くるくる自由に動きます。
レジャーダイバーにとって、2ndのホースストレス(ホースによって2ndが押されて、しっかりくわえていないと口からレギュレータが外れそうな感じになること)は、フレックスホースのおかげでもはや過去のものですので、このスイベルはサイドマウントでの使用を想定して自由度を持たせた機能のようです。
その分は少し大振りで存在感がありますが、まあそれほど巨大なわけでもなく、デザインとしてはすっきりまとまっているように思います。

そして、AST(オート・シーリング・テクノロジーAuto Sealing Technology)ドライ・システム
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万一、ダストキャップをつけ忘れて水に浸けてしまっても、1stステージ内部には水が入らない新機能です。写真中央の黒いパーツが、しっかりシールしてくれます。シリンダーをつないで圧力がかかかるとエアが通る仕組みになっています。この奥にエアフィルタが入っています。紹介動画はこちら→ASTドライシステム

そして、このASTドライシステムは、従来のMARESの1stステージにも取り付けができちゃいます。
パーツ代\6000に、通常は別途交換工賃がかかりますが、オーバーホールの時にご注文いただければ、パーツ代だけでOKです。うっかりダストキャップを忘れて、洗い桶に漬けちゃった経験がある方、ぜひ次回オーバーホール時にご検討ください。これはかなりお買い得だと思いますよ。
6月後半頃に入荷予定です。

傾斜角がついた高圧ポート
上下どちら側にゲージを付けても、高圧ホースにストレスがかかりにくいように13°傾いています。
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と、まあ、新しい機能の説明はこんな感じです。

さて、これを実際に海の中で吸ってみると
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とにかく、もう、吸い心地が軽い!
そーっとゆっくり吸ってみたり、急激にオーバーな呼吸をしてみたりしても、このレギュレータはきちんと反応して、いかなるときも十分なエアを供給してくれます。
数メートルの浅場でも、30mオーバーの深場でも、十分な流量とたっぷりとした余裕があり、どの深さで、どんなに吸い方をしても、まったく変りない呼吸感です。

バディにオクトパスを吸ってもらい、同じタイミングで急激に息を吸ってみてもらっても、オクトパスの影響をまったく影響を受けず、なんら変わりない吸い心地でした。このあたりは、ベンチュリー効果によって中圧の低下を抑える機能DFC(ダイナミック・フロー・コントロール Dynamic Flow Control)がしっかり効いているおかげといえるでしょう。従来機は、DFCポートが限られていましが、82Xでは5ポートすべての中圧ポートにDFCが効きます。

吸い始め調整ノブも、軽くし過ぎはフリーフローが心配でしたが、ちょうどいい感じに設定されていて、全開であってもフリーフローすることはなく、逆に目いっぱいに絞っても、重たくて吸いにくいレベルにはならず一般的なレギュレータよりもむしろ軽いくらいの感じでした。とにかく、全開にしておくと、ほんのわずかに吸い加減にするだけですーっとエアが出てきて非常に軽い吸い心地。吸い方に応じて敏感に反応して十分なエアー供給してくれます。これぞ快適な呼吸感といった感覚です。
そして、VAD+に切り替えたときには、まさに、「半端ない」レベルでエアーが出てきます。しかしこれは、エアーが勝手に出すぎるといわけではなくて、吸えば吸っただけ、吸い方に応じて出てくるという状態で、どれだけ必死に吸ってみてもそれに答えて十分なエアーを出してくれます。
エアーが口の中に入ってくる感覚は、開いた口の大きさと同じ太さでエアが入ってきて口の中にふわっと広がってくる感じです。こういう感覚も自然で楽ちんでゆとりある呼吸感を作り出しているのだと思います。

同行したメンバーのレギュレータと交換して吸い比べてみました。
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明らかに「流量感が違う」「吸い出しの軽さが全然違う」というのが全員一致の感想でした。

このレギュレータは、とにかく、どの深さでも、どんな吸い方をしてもちゃんと要求に答えてくれます。元々の流量に余裕があるので、ゆったり落ち着いて呼吸ができて、心なしか普段よりもエアーの消費が少なめだったような気がします。

吸ってみれば違いがわかります
EPIC 82Xは、マレスの新ブラッグシップ機と呼ぶにふさわしい、非常に吸い心地の軽い快適なレギュレータでした。

試してみたい方は、海に来て~!

ガンメタのPVDコーティングも美しい
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2019/05/11(土) 00:22 | コメント:0 | トラックバック:0 |
イタリアの器材ブランドMARES(マレス)のディーラーミーティング2019に行って来ました。
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来年はマレス創業70周年ということで、新器材ががたくさんありました。
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気になったものをご紹介してまいります。
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まずはレギュレーターから…
今後のフラグシップモデルとなる EPIC 82X PVD
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今秋にリリースされた日本限定モデルABYSS 52X Black Sapphire(ブラックサファイヤ)と同じPVDコーティングが施され美しく渋い仕上がりです。
2ndステージEPICは、エアの流量を切り替えられるツインパワーシステムを搭載したFUSIONをベースに、吸い始めの呼吸抵抗を調整するノブがつきました。
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1stステージは、最新の82Xでホースの向きが自由に変わるスイベルがついています。
万一、ダストキャップをつけ忘れて水に浸けてしまっても、1stステージ内部には水が入らない新機能ASTシステム(オート・シーリング・テクノロジー)も搭載されています。
もう一つ特徴的なのが、上下どちら向きに取り付けてもゲージのホースが斜め下方向に出るように高圧ポートが13°傾いて出ていて高圧ホースへのストレスを軽減するようになっています。こういうちょっとした工夫がマレスらしいですね。
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なーんとなく、カイロレン(ダースベイダーの孫)のマスクっぽいイメージ。見比べると全然違いますが…
ガンメタのPVDコーティングがなんともいい色合いでかっこいいです!

続いては、ウルトラADJ 82X
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こちらは、通常のクローム仕上げの82X 1st ステージに、ツインパワーシステムとアジャストノブがついたウルトラライトテクノポリマー素材のウルトラADJ 2ndの組み合わせです。
軽い吸い心地を実現する、伝統のバイパスチューブ(VAD)は、樹脂素材にもかかわらず上位のEPICと同形状で2ndボディに沿う形で開口部が口の方向に開く構造です。従来の樹脂素材の2ndに搭載されたバイパスチューブは直線的に飛び出していました。
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こちらはコストパフォーマンスモデルのDUAL 15X
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DUAL 2ndステージもウルトラライトテクノポリマーでシンプルにして軽量ですが、前述のウルトラADJと同構造のバイパスチューブを備えています。

このDUALにアジャストノブを追加して、上位の52X 1stステージと組み合わせた最軽量のDUAL ADJ 52X というモデルもリリースされます。

来年は新たに4機種のレギュレータがリリースされて、従来機と合わせてハイエンド、軽量モデルから、コストパフォーマンスモデルまで、非常に幅広いラインナップになります。

新製品のBCD MAGELLAN(マジェラン)
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トラベル用に開発され、超軽量ですが、肩のストラップが特殊な形状になっておりしっかり背負えます。浮力体が背面にあるので、腕が自由に動きやすいです。シリンダーを付けて背負ってみましたが、軽量モデルなのにしっかり安定しており着心地も悪くありません。ウエイトパックも装備されています。超軽量で、折りたためますので、リゾートや電車ダイバーに最適です。

クローマ リキッドスキン
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クローム素材のフレームが特徴的なマスクですが、なんといってもレンズが近い!ほぼ眼鏡をかけているくらいの距離です。そのおかげで、視界がほんとに広いです。下方向、左右方向はもちろんですが上方向もよく見えます。
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おでこからレンズ面までの距離がこんなに近い!

GENIUS(ジーニアス) ダイブコンピュータ
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フルカラー大型ディスプレイに新開発の減圧アルゴリズムを搭載した最新のダイコン。斜めからでも見やすく、色分けで必要な情報がぱっと目に残るカラー表示。なんといっても大きくて見やすいです。組織飽和グラフも出ますし、LEDタンクモジュール(トランスミッター)と組み合わせれば、酸素消費量やエア切れまでの推定時間も表示してくれます。

SMART AIR
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はっきり見やすい腕時計型ダイコンSMARTにトランスミッタがつながるモデルが追加されます。

最近のほとんどのダイコンにつなげられるブルートゥース接続モジュール
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これでマレスのダイコンはスマホ連携が可能になりますが、現時点ではアプリは開発中だそうです。

ブルーバトルシングルマウントセット(全世界で1000台限定)
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今年RED DEVILとして赤色のバックプレートのモデルが限定でリリースされましたが、それの色違い版。
右のフィンは、短く取り回しの良いラバーフィンのPowerPlaneFinのコラボデザイン限定フィンです。堅牢なスプリングストラップになっています。こちらは、今だけの限定受注生産(12/9まで)です。

いよいよXRシリーズの器材も増えてきました。
サイドマウントセット
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バックアップライト
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これは秀逸!このサイズで850ルーメン。フル充電で145分使えます。あっかるーいです。バックアップライトという名前になっていますが、メインで使えそう。

ハンドラインカッター
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安心な水中拘束対策グッズです。ナイフを持つのはちょっと抵抗かある方にも、安全に携行できて安全に使えるラインカッター。

SMBS(シグナルフロート)
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破裂防止のオーバープレッシャーバルブがついています。中圧ホースをつないで給気しますが、バルブに引っ掛かりがないので、膨らむとすぽんっと外れて水中からの打ち上げに便利です。口からでも膨らみます。幅広で視認性も高いです。

シーフレンズセット
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今年から販売されていたのKIDS向けマスクシュノーケルセットは来年も継続します。かわいらしい海の生物の背負えるバッグとセットです。

ほかにもフィンやスーツなどいろいろありましたが、長くなりましたのでこのへんで。
関東甲信越エリアのみなさんには、来年の2月にダイビングフェスティバル2019にてお披露目になります。お楽しみに。

という訳で、来年は新製品がたくさん!

一部、先行予約スーパースペシャル割引も実施中(12/9まで:お急ぎください!)です。
詳細はお問い合わせください。

で、今年の伊豆の海は、まだまだあったかく生物も豊富ですよ。
徐々にウミウシたちも出始めて、冬眠なんてもったいない~。
お待ちしてまーす!



2018/12/05(水) 23:30 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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